概算・予算打合せ

昨日は、たまたま2件、概算から予算へと動く打ち合わせが重なった日でした。


うちで行う、概算というのは 建築に付随して必要になるお金 (登記だとか保険だとか家具、住宅の場合は除雪機まで計上することもあります)をすべて計上した”事業費”のようなものです。
最初から最後まででお客様の財布からいくら出ていくのか、というものの積み上げたものです。

概算の状態でお客様に了承をいただいたらさらに細かな図面を作成して積算を行うわけなんですが、
概算ですから、要は、経験と勘で出しているわけなんですね。
積算に進んでから、概算と全然違う額がはじき出されたらヒジョーにまずいんです(汗

お客さんにしてみたら「全然価格が違うじゃん!こんな奴にもう頼めんわ!」という事態だって考えられるわけです。
なので、概算の提示にはほんとーーーに気を使います。


積算が概算の130%くらいになったらもう、そもそも何か大きく変えないと計画が成り立たないなというのが今までの経験から得た感覚です。
今回の2物件は概算と積算の差がほぼ、5パーセントくらいの精度だったので、一安心でした。

ここで、僕たちが提示する価格に対して信用してくれない(本当はもっと安いはず、etc・・・)事態が生じた場合はもう、その後の建築そのものがお互い苦痛でしかないので、その後の作業をお断りさせていただいたほうがお互いのためのように思います。
(実際にそのような物件もありました。。。。苦渋の決断ですがその後の苦痛を考えると正解だったと思います)

もちろん、数千万とかいう大きなお金なのでそれなり以上に僕らは一生懸命作業して、思考した結果をお客様に提示させていただいています。
作る以上は責任もありますし、きちんとした工事を行うために最低限必要な額というものは、あります。
言葉で説明しきれないのでもう、信用していただくしかないんですけどね。

僕らのような何のネームバリューもない設計事務所を信用してくれたお客様の為には、「絶対に成功させるんだ」という意気込みと誠意をもってお返しするように心がけています。

幸い、昨日の2件のお客様とも、打合せ中に同じように「いやーほんとに楽しみです!」と言ってくれるので、ありがたい限りです。

概算というふわっとしたものから、予算という現実に落とし込むという打合せは、僕とすれば緊張もするし打合せ項目も多いし、濃くて深い打合せになるのでなかなか体力を使うのですが、
幸い精度も悪くなく、そのうえでお客様も楽しみにしてくれている現状は、本当に幸せなことです。

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