「VALON」
昨年、雪解けとともに着工し、年末に室内の工事が完了しました。
自分史上最高の建物にする、、と意気込んでこの物件で納得いくかどうかで今後の自分の仕事の内容を変えようとすら、思っていました。
他の方の意見は分かりませんが、僕はすこぶる良い建物になったと、満足しています。
大きな吹抜けをもつ、大ぶりなプランに対して大雑把な印象にならないよう、かといって凝りすぎて繊細な建物にしてしまってはこの建物本来の目的から外れてしまう。。
設計的にはそのバランスに一番苦心した気がします。
施工フェーズではもう、全てが大変でした。w
しかし苦労の甲斐あって使いやすく、落ち着いて野尻湖を楽しめる。
そんな建物になった気がしています。
挑戦的な収まりも結構あるので、使いながら調整しなければならないところもありますが、そこは設計施工の強みで、自社で責任を持ってメンテナンスさせていただこうと思ってます。
ここでたくさんの笑顔やヒラメキ、癒しが生まれる事を願って。。
「VALON」(光)と名づけました。
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湖に浮かんだような感覚になるようなダイニング、
妙高山と正対させた寝室窓、
吹き抜けに面した5mもある作業カウンター、
湖やサウナから帰りに使うシャワー室、
落ち着いて仕事をするためのワークルーム、
etc…
盛りだくさんの設計で、最後の方はもう、職人に
「高遠さん、あの家に住んでましたよね?w」と言われるくらい現場にいて最後の調整、職人さんの手伝いなんかをしてました。
しかし最後の調整が印象操作に結構効いたように思います。
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独善的とも思われるような僕のやり方について来て下さった建築主Mさん、
難しい施工をどうにかカタチにしていってくれた職人さん達、
他の物件もこなしながら黙々と支えてくれたトライトガールズ、
本当にありがとうございました。&お疲れ様でした。
おかげさまで素晴らしい仕事になったと、思います。
建物はとしてはこれからです。末長く見守っていきたいと思います。